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粉体受託加工の「造粒」で使われる設備

造粒(グラニュレーション)は、製品の付加価値を左右する極めて重要な工程。食品や化学製品のハンドリング性向上、溶解性の改善、成分の均一化など、目的によって適したな手法は異なります。

造粒設備の役割と選定ポイント

造粒工程では、粉体の特性や最終製品の用途によって選ぶべき設備が大きく異なります。以下では造粒設備が担う役割と、受託加工会社へ依頼する際に押さえておきたい選定のポイントを見ていきましょう。

造粒設備の役割

造粒の主な役割は、微細な粉体を一定の大きさの粒子に加工することです。粉体のままでは飛散しやすく取り扱いが困難なため、造粒によって粉塵の飛散防止(防塵性)が図られます。また、粒子が揃うことで流動性が向上し、計量・充填などの後工程が安定する点も造粒の一つの目的となるでしょう。さらに、粒子の空隙構造を調整することで水などへの溶解速度をコントロールすることも可能です。

食品・化学製品のいずれにおいても、造粒は製品の品質と扱いやすさを左右する重要な工程といえます。

造粒設備の選定ポイント

設備選定において重要な着眼点は、「粒子の硬さ」と「粒径分布」のコントロールです。水に素早く溶かしたい製品には、空隙が多く崩れやすい粒子が得られる流動層造粒が適しています。一方、高密度で硬い粒が必要な場合には、押し出し造粒圧縮造粒が向いています。

粉体の湿潤性・粒度・比重なども設備選択に影響するため、受託加工会社に依頼する際は、製品の目標スペックを事前に整理しておくことが大切です。

化学系での特徴例

化学系の粉体受託加工における造粒の主な目的は、触媒材料の球状化電池材料(正極・負極材など)の均一粒子形成です。

触媒では、粒子を球状に整えることで、比表面積の制御や充填効率の向上が図られます。電池材料では、粒径分布を均一に揃えることが電気特性の安定に直結するため、造粒工程の精度が製品性能を左右します。食品・医薬に比べて高温・高圧プロセスへの耐性が求められるケースも多いことから、素材の物性に応じた設備選定が必要です。

主な造粒設備の種類と特徴

造粒設備には複数の方式があり、原料の物性や目標とする粒子の形状・硬さによって使い分けられています。以下では、粉体受託加工で広く使われている代表的な設備をご紹介します。

流動層造粒機

設備1
引用元:株式会社パウレック公式HP(https://www.powrex.co.jp/wsg)

容器の下部から温風を吹き上げ、粉体を宙に浮かせた流動状態でバインダー(結合剤)を噴霧して粒子を形成する装置です。造粒と乾燥を1台で同時に行えるため生産工程の短縮に有効で、また空隙の多い軽質な顆粒が得られることから、水への溶解性が求められる食品や医薬品分野の造粒に多く採用されています。バグフィルターで粉塵の飛散も抑えられるため衛生管理の面でも扱いやすく、混合・造粒・乾燥・コーティングまで一貫して対応できる機種も展開されています。

高速攪拌造粒機

設備2
引用元:株式会社アーステクニカ公式HP(https://www.earthtechnica.co.jp/powder/p41/)

容器内のアジテータ(攪拌羽根)とチョッパー(解砕羽根)を高速回転させ、粉体に強力な剪断力を与えながらバインダーを加えて緻密な顆粒を形成する装置です。流動層造粒に比べて硬度の高い顆粒が得られることが特徴で、混合・練合・造粒・乾燥・コーティングと幅広い工程を1台でこなすことができます。医薬品や食品の顆粒剤製造に広く使われており、混合から造粒までを一括して委託したい場合に有効な設備です。

押し出し造粒機

設備3
引用元:株式会社ダルトン公式HP(https://www.dalton.co.jp/product/detail/powder/granulator/extrusion_granulator/EXD)

あらかじめ水やバインダーで練り合わせた湿潤状態の粉体を、スクリーン(多孔板)やダイスの穴からトコロテン状に押し出して円柱状の粒子を作る装置です。得られる顆粒は比較的硬く形状が均一なため、医薬品や食品の顆粒・ペレット製造に向いています。スクリーンの孔径を変えることで粒径をφ0.5〜数mm程度まで調整可能。肥料・飼料・化学品など幅広い分野での粉体受託加工に対応しています。

スプレードライヤー(噴霧乾燥機)

設備4
引用元:大川原化工機株式会社公式HP(https://www.oc-sd.co.jp/spraydry/)

液体状の原料を高温の熱風中に微細な霧状として噴霧し、瞬時に乾燥させることで球状の粉体を得る装置です。得られる粉体は粒径が揃った球形で、溶解性や流動性にも優れています。食品分野ではインスタントコーヒーやスープ粉末の製造、化学・セラミックス分野では微粒子製造に活用されており、液体原料をそのまま粉体化できるため前処理工程を省ける点も特徴のひとつです。耐溶剤タイプや窒素ガス密閉循環型など用途に応じた機種も展開されています。

造粒環境と品質管理体制

造粒工程では、粉塵爆発の防止クロスコンタミネーション(交差汚染)の徹底排除が求められますが、特に食品やファインケミカルの受託加工では、HACCPやGMPに準拠したクリーンルーム内での作業が標準となっています。また、原料ごとの専用ラインの設置や設備の徹底洗浄、原料トレーサビリティの確保など、衛生管理体制の整備も不可欠です。

受託加工会社を選定する際には、これらの環境・管理体制が整っているかどうかを事前に確認するようにしましょう。

造粒設備の理解が粉体受託加工会社選びの第一歩

粉体受託加工における造粒は、製品の品質や使い勝手を左右する重要な工程です。流動層造粒・高速攪拌造粒・押し出し造粒・スプレードライヤーと、それぞれの設備には異なる特徴があるため、原料の物性や目標とする粒子の形状・硬さなどによって適切な方式を選択しなければなりません。

受託加工会社に依頼する際は、まず自社製品に求められる仕様を改めて整理したうえで、保有設備の種類や品質管理体制を考慮しながら業者を比較しましょう。

製造工程別に選ぶ
粉体受託加工

当サイトでは、化学製品・食品それぞれにおいて「混合~詰替え」「粉砕~分級」「乾燥」の製造工程別におすすめの会社を紹介しています。

【製造工程別】
化学製品の粉体受託加工会社3選

粉体受託加工会社によって、対象の工程ができる設備の保有状況が異なり、得意とする工程が変わります。
ここでは、化学製品の製造工程である「混合~詰替え」「粉砕~分級」「乾燥」それぞれについて、おすすめ粉体受託加工会社を紹介します。

混合~詰替えなら
ミッケル化学
混合~詰替え
ミッケル化学を
おすすめする理由
  • 混合~詰替えにおいて
    原料・中間体・完成品はもちろん、
    特別な許可が必要な危険物・毒劇物も対応可能
  • コンタミネーション防止策の徹底により、
    43年間品質クレームゼロ(※1)を継続

ミッケル化学の
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ミッケル化学を
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粉砕~分級なら
喜多村
粉砕~分級
喜多村を
おすすめする理由
  • 業界で最も多い41台の粉砕機と25台の分級機(※2)で、
    他社では断られたケースにも対応
  • 要求に対応できているか確認できる、粒子径分布測定や粒子画像解析設備を揃えている

喜多村の
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喜多村を
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乾燥なら
テクノパウダルトン
乾燥
テクノパウダルトンを
おすすめする理由
  • 18種類の乾燥機を揃える(※3)
    粉体機メーカー「ダルトン」と同グループで、
    要望に合う機器選定が可能
  • 破壊・摩損を抑えながらムラなく乾燥できる機械で、要求される条件にあう加工を実現

テクノパウダルトンの
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テクノパウダルトンを
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※1 参照元:ミッケル化学公式HP(https://miccheal.co.jp/contract_powder/)、2024年時点での実績
※2 参照元:喜多村公式HP(https://www.kitamuraltd.jp/biz/funsai/setsubi)、
日本粉体工業技術協会の法人会員のうち、粉体受託加工に対応していることを公式HPに明記している会社及び、Googleにて2024年5月24日に「粉体受託加工」と検索した際に表示された会社のうち、粉体受託加工の設備を公式HPに明記している会社を2024年7月に編集チームが調査。
※3 参照元:ダルトン公式HP(https://www.dalton.co.jp/product/powder/drying_transportation_supply/drying